【商談のゴールデンスタンダード】オブジェクションハンドリング編
『商談のゴールデンスタンダード』ステップ6は“オブジェクションハンドリング”だ。
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“オブジェクションハンドリング”とは、
顧客の否定的な反応(反論)をいなす術である。
大概の顧客は「営業に言いくるめられたくない」という心理から、
その商品やサービスの穴を突く質問を投げかけてくる。
近年はWebの発達に伴い、
商談の事前にその商品やサービスについて情報収集していることが多く、
的確に弱みを突いてくることが多い。
これをうまくハンドリングできなければ致命傷となり、
「やっぱりこの商品ではだめだ、他の商品にしよう」となる。
一方、Webに情報が転がっているからこそ、
ある程度そのオブジェクションは
予測可能なものとなるのである。
事前に突っ込まれそうなオブジェクションは洗い出し、
それに対しハンドリングするためのトークスクリプトを用意しておくと良いだろう。
なお、その際のポイントは、
"こちらは反論しない"ということだ。
多くの営業マンは、事前に顧客の反論を想定できておらず、
オブジェクションに対し、
「いや、そうじゃないです」と反論してしまう。
顧客は、営業マンに言い返されてうれしいことは一つもない。
ここが気を付けなければならないポイントだ。
事前に想定し、”質問で誘導する”ことが必要なのである。
オブジェクションに対し、
導きたいアンサーを設定し、
・なぜそう思ったのですか?
・確かにそういった考えもできますね。
・ではほかの切り口で考えるとどうでしょう?
・あなたの最も解決したい課題は○○ですよね?
・では解決策AとBどちらが最適でしょうか?
・全てを叶えようとするとどういった問題が発生すると思いますか?
などの質問で、誘導していくのである。
顧客が最も腹落ちする瞬間は、"自分で気づいたとき"だからだ。
Why やオープンクエスチョン/クローズドクエスチョンを織り交ぜながら、
顧客に気づいてもらえるよう、
ハンドリングトークを設計していこう。
そうすれば、顧客の身障を害することなく、
自社商品へと導いていけるようになるはずだ。