偶然を装うことで親近感を増す
顧客のことは徹底的に調べる。
すると、趣味趣向、思考パターンがわかり、行動パターンも予測が出来るようになってくる。
ある程度、その人がいつ、何をするかどこに行くか、わかるようになってくる。
関係を深めるために接触機会を増やしたくて、
「今がチャンス!」とばかりにアプローチすると、
せっかくのリサーチが水の泡だ。
調べ上げた情報を活用する際はあくまでも、さりげなく。
これが鉄則である。
相手の立場になってみれば容易に想像が付くが、
「この間、××にいましたよね!」とか、
出くわして、待っていましたと言わんばかりに声を掛けたりすると、
「こいつストーカーかよ」となってしまう。
非常に気持ち悪い行為だ。
「あれ?もしかして××にいました?」と後日、話題にしたり、
知らぬ顔ですれ違い、相手から声を掛けられるのを待ったり、
何度かあっても「あ、奇遇ですね。行動パターンが一緒ですね。」と、
偶然を装う。
こういったことが重なると、次第に相手がこちらのことが“気になる存在”になる。
そうすれば、勝負ありだ。
相手の方から勝手に「気が合うよね」と思ってくれる。
こうなれば、商談は格段にスムーズに進む。
よっぽど落としたい顧客でなければ、ここまでプライベートの時間を使ってまで
ストーキングのような手を使わないが、そこまでする相手だからこそ、
はやる気持ちを抑えてジリジリを関係を作り近づいていくことだ。