sales_scientist_nakatani’s blog

「営業というアートを科学する」Sales Science Lab.代表 中谷真史のブログ。 慶應義塾大学経済学部卒。新卒にて入社した外資系製薬会社にてトップセールスを経験。 その後、総合系コンサルティングファーム、独立系セールス・マーケティング領域の経営コンサルティングファームを経て、 営業コンサルタントとして独立。SaaS系Sales×Technologyスタートアップにも勤務。https://sales-science-lab.github.io/

僕が新卒で営業という仕事に就いたわけ

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僕は大学時代、ろくに授業へも出席せず体育会ソッカー部へ所属し練習に明け暮れていました。
小さいころから将来の夢はサッカー選手でした。大学では全国の強豪高校から有名選手が集まってくる中で、僕は大学時代に1度も公式戦に出られませんでした。
それどころか、4軍まであるチームでたったの1度も、1軍に上がることさえできませんでした。大学2年生くらいからか、「やっぱり自分はプロにはなれない」とわかっていました。

それでも、いままでやり続けてきた意地や、応援してきてくれた人の存在、そしてなによりサッカーを辞めてしまうと自分にはもう何も残らない、という恐怖感から4年生まで部活を続けました。
そんなモラトリアムも虚しく、遂に就職活動をする時がやってきました。目標も定まっておらず就職したい企業もありませんでした。

ただ、この時に思ったのが「皆と同じ人生は歩みたくない」、「サッカーで悔しい思いをしてきた分、ビジネスの世界でで唯一無二の存在になりたい」という事でした。
安直ですが、この2つの条件を満たすためには「経営者になるしかない」と思いました。この思いをきっかけに、僕の就職活動が始まりました。
 
就職活動の軸は「営業としてのスキルを磨ける環境」でした。ビジネスの最前線は、取引の発生する現場だと思ったからです。
そこで、不動産やメーカー、金融の営業を受け、いくつかの内定もいただけましたがその中でも外資系製薬会社の営業は異色でした。

①10件/日の商談がKPIとして課され、実際にその数の商談経験を積むことができるということ
→入社1年目からこれほど営業経験を積める環境は他にそうそうありませんでした。電話やインターホンで断り続けられる営業ではなく実際に商談の機会があることは魅力的でした。
②顧客がDr.であるということ
→医師は非常に賢い方ばかりな上、社会的地位も高く、粗相は許されません。
 また毎年何千人という患者さんを診察しているだけあり、洞察力が非常に鋭い方が多く、営業の顧客として非常にレベルが高いです。
③売れば売るだけ社会貢献になるということ
→単純に、モチベーションとして非常に重要です。
年功序列がないこと
→製薬会社の営業は9割以上の人間は定年まで営業職と言われています。
 本社勤務を目指す人は多いですが、このハードルはかなり高いです。

これにより、新卒~定年間近の社員までが皆フラットな環境で営業成績を競い、公正に評価されます。若手のレベルアップには素晴らしい環境です。
以上4点が大きな理由となり、製薬会社へ就職しました。

私は結果的に入社4年目までにトップセールスを経験することができたので退職しましたが、製薬会社での営業経験は非常に今でも役立っていますし自分の基礎を作ってもらったと思っておりますし実際、コンサルティングファームに転職した後にも「最初に製薬会社で営業をやっておいて良かった」と感じることは多々あります。
 
今でもかつての同期や同僚、上司と連絡を取ったり飲みに行ったりと、大事な仲間ですし、何より会社も仕事も大好きでした。
今後、営業職でプロフェッショナルを目指される方は製薬会社という道も選択肢の一つとしてはおすすめです。